2度目になるブータンへの旅。2011年は6名のお客様とご一緒させて頂きました。
参加された2名の会員様から旅行記を頂きました。
とても嬉しく拝見いたしました。ありがとうございます。
目をつぶるとブータンの、懐かしくて優しい景色が見えてきませんか?
★私たちも、しばし ~GNP Gross National Happiness~ 国民総幸福の仲間に入れてもらいました。
帰国して「旅のしおり」をめくりながら思い出を辿っていると、空路が発達しているとはいえこんなに遠くまで行ってきたんだと、感激で一杯になりました。この旅での私の率直な足跡を書いてみようと思います。
私は右足が不自由、かろうじて歩けますが、二、三日旅程をこなしているうちにフラフラになるという、情けない状態です。
そういう私が、この度のブータン旅行に参加させていただきました。
ブータンの人々に会ってみたいという思いからです。
さて、第一の問題は広い空港内でしたが、それは空港の車椅子サービスを頼んでいただいてクリアできました。
次はブータンの状態です。
〇町中、観光地は階段だらけです。(段差も高い)
〇道路はでこぼこです。
〇車椅子も使えます。
〇温かい人の手が差し伸べられます。
いったい、どういうこと?と首をかしげてしまいますよね、でもこれらがすべてを表しています。実際に私もたくさんの階段を上り下りしましたし、車椅子にも有り難く乗せていただきました。
そして何よりブータンの方々の力強い腕にささえられて、ほとんどの行程をこなすことが出来たのです。
ソフト面でのもてなしを充分に受けました。彼らの、心から、サポートしてあげたいという思いがひしひしと伝わってきました。
私たちには嬉しい限りですよね。
観光のことも少し書きましょう。でもあまり詳しくは書きません。
次回訪ねる方々の楽しみにとっておきたいからです。
まず、山、また山、その山間の空港に飛行機は降ります。パロという町です。そこからバスで二時間ほどの首都ティンプー、この二つの町を中心に回りました。
目につくのは、今まで見たことも無いような建築様式です。
寺院、ゾン、仏塔、民家、多くの建物を訪ねます、興味津々です。
途中、山肌の心地よい風の通るスピリチュアルな場所には、ダルシン(経典の布)がはためいています、とても良い雰囲気です。
ブータンの衣服、男性はゴ、女性はキラといいます。立派なものです。私たちも着させていただきました。
メンバーの方々は二日間そのままで観光しておられました。気分はすっかりブータニーズ。
子供の学校の制服もキラとゴです。学校によって柄が少し違います。とてもかわいいですよ。
食べ物は辛さは抑えてありますが、あまり期待しない方がいいかもしれません。私は少しづつしかいただけませんでした。(やせるダイエットにはなったかもしれません)
「ブータンの人々に会いたい」という、私の目的は飛行機の中から始まりました。ブータンの衣装を着た素敵なご夫婦がおられましたので、軽く頭を下げると、「日本からいらっしゃったのですか?」と聞いてくださいました。その穏やかな表情にいい気分になり、これからの安心感が広がりました。
それを皮切りに各場所で、たくさんおしゃべりをいたしました。
今まで訪ねた(数ケ所ですが)アジアの人と比べ、平凡な言い方ですが、日本人とフイーリングが同じように感じました。
感情の表れ方、表し方、本当によく似ていると思いました。なので、自然に話が出来るのです。
最後の夕食の席は、一般の女性二人、ホテルのオーナーの奥様、娘さん、それにガイドさんも加わっていただき、大変楽しいものでした。私の目的は完璧に達せられました。
そうそう、つけ加えますと、あのドツォと言われる、焼き石のお風呂も面白かったですね、良い思い出です。
どうぞ、体験なさってください。
最後まで読んでくださって有難うございました。
これなら、挑戦してみようかと思ってくださる方々がたくさんおられることを願っています。
きっと今までに無い、幸福度のある旅、間違いなしです。
どこかで皆様とご一緒になりました節には、どうぞよろしくお願いいたします。(レポート/立見様)
★ブータン旅行に参加して
妹の車椅子のサポーターのつもりで参加したのですが、力及ばず…
何しろ階段の一段が高かったり、手すりがなかったり。
ご同行の皆様に大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
皆様は嫌な顔ひとつなさらず、積極的に腕を貸して下さったり、荷物を持って下さったり。私たちの遅い行動にあわせて歩いて下さった。
くらぶベルテンポの皆様だからできること、と心から感謝しております。ありがとうございました。大満足の旅でした。
ブータンは昔ながらの衣服を着るように国家が決めていて、日本でいえば着物を皆着ています。男性のものは「ゴ」、女性のものは「キラ」といいます。そのキラを着せていただいて、ブータンにいる間ずっとそのままの姿で行動できたのです。スゴイでしょう。嬉しかった!
キラは着物より裾さばきが良く、歩きやすいです。
キラの着方ですが、まず、
①手先より長い位の、長袖の襦袢を着る。
②その上に畳2枚くらいの四角い大きな布をうまく巻きつける。
上半身はVネックの袖無し、下半身は着物の裾と同じに整えて、7cm巾の帯でぎゅっときつく固定する。
③次に、やはり袖の長い上衣を羽織って…
④袖口を襦袢の袖と重ねて外に折り返し、手首の所で整える。
これで出来上がり。衿まわりと袖口が汚れたら襦袢を洗えばいい。 何と合理的にできていることでしょう。
首都ティンプーは建設ラッシュ。
バブルが始まったのか、東京オリンピックの前くらいの感じです。
洗濯機はほとんどの家庭にあり、テレビが普及しはじめています。
建築現場の足場が「竹」なので大丈夫なのかな?と思いましたが…平気みたい。
食事は外国人向けに辛さを控えており、美味しいです。
素材の野菜はジャガイモ、人参、かぼちゃ、インゲン、青菜。プラス、肉、卵、豆腐などです。
仏教の国だから殺生はダメ、ということでしたが、何故肉や卵は食べられるのかしら、と思ったら全部輸入品だそうです。
(これは仏様は許して下さるのかしら?)
町中に子供がたくさんいます。みんな人なつっこくて可愛いです。
幼稚園も訪問させていただきましたが、3歳児にABCを教えていました。だから子供は英語が話せるんです。
ばぁば(私の事)は負けました。ガックリ。
古民家も訪問しました。古い床板が磨き込まれていてピッカピカ。
とても綺麗でした。どこの家にも必ず仏間があるそうですが、こちらのお宅でも大きな十畳くらいの仏間がありました。
壁はフレスコ画で埋め尽くされ、仏像も中央と左右に大きなものが安置されていて、思わず手をあわせてしまいました。築何百年もびくともせずに、3階建て、木造、白壁造りの立派なお宅。住居は2階部分でした。
ホテルの設備は一見粗末ですが、釘を使っていないロッカー、机、床板でした。お風呂は天井あたりに貯水槽が設置されていて、そのお湯が空になれば当分「水」になってしまいます。怖いからシャワーで体を洗い頭は我慢していたのですが、ところがところが最後の日。
パロのホテルで、有名な石焼きのお風呂 『ドッツォ』に入ったら、あ~極楽極楽!肩までお湯につかり「やっぱり日本人はこれでなくちゃ」と。そしてストーンパワーでしょうか。つるつるのホッカホカでした。
ご同行された皆様。楽しい旅をありがとうございました。
心からお礼申し上げます。(レポート/中村様)